3連覇がかかる坂本花織(23=シスメックス)は78・78点の高得点を記録した。国際スケート連盟(ISU)非公認ながら、今季最高点で首位発進した。

雄大なダブルアクセル(2回転半)で会場を沸かすと、続く3回転ルッツも決め、後半のフリップ-トーループの連続3回転も余裕を感じさせる高さで舞った。ドラマ「コウノドリ」のテーマに乗せて、体を大きく使ったステップワークでも完録の出来を披露。フィニッシュポーズで前に差し出した両手を力強く握って引き寄せて、うなずいた。

「本当に今日のは大満足で。体調も来た時よりも今の方がすごく元気になって。ほとんどもういつも通りの自分に戻って今日のショート挑めたので、自分が全部出せたかな」。今月上旬のグランプリ(GP)ファイナル(北京)で初優勝し、帰国後は「胃腸の調子が悪くなった」という。一日中寝込んだ日もあったが、「試合までに完全復活できたら」と調整に励み、見事に合わせてきた。

長野での試合も経験豊富。楽しみにしているのは散歩で、この日も宿舎から善光寺までを2往復したという。ただ、午前の公式練習前の散歩では、「いっぱいいろんなお店があって、『行きたいな行きたいな』って」と楽しみすぎて、時間配分に失敗。練習時間にぎりぎりになり「最後、善光寺からホテルまでほぼ猛ダッシュ(笑い)。転がるように!。それでアップの第1弾が終わったみたいな」と報道陣を笑わせた。

今大会は2連覇中の世界選手権(24年3月、カナダ・モントリオール)の選考会となる。現状、日本勢で最も近い位置いるが慢心はない。「ただ優勝で終わるって言うんじゃなくて、内容もしっかりした内容で優勝できるように最後の最後まで集中してやりたい」。24日のフリーへ、気を引き締めた。

【フィギュア】坂本花織、吉田陽菜、島田麻央ら出場 全日本選手権/女子SP速報