3大会ぶり4度目の日本一を目指す桐蔭学園(神奈川)が、東海大大阪仰星(大阪第3)を破って4強入りを決めた。
桐蔭学園は開始直後からアタック、ディフェンス両面で迫力を感じさせる戦いを展開。前半2分、フッカー川口翔大(3年)が中央にトライして先制すると、同15分にもロックの中森真翔(まなと、3年)がトライ。同20分にはFB吉田晃己(3年)がドロップゴール(DG)を決めて17-0に。SO萩井耀司(3年)は「細かく、堅く、泥くさく試合をすることができたので良かった」と振り返った。
同28分に東海大大阪仰星にトライを奪われて今大会初失点を喫し、後半15分、同28分、同ロスタイムに3トライを決めて追い上げられる苦しい展開にもなったが、前半のリードを守り切って、準決勝進出を果たした。
過去3度の優勝経験があり、第95回から7大会連続出場しながら、前回大会は県大会決勝で敗れて花園に来られなかった。だからこそ、今回に懸ける思いは強く、それぞれが努力を重ねてきた。この日2トライを決めた中森は「一昨年の県決勝で、ボール持っても前進できなかった。そこから5キロ増量を目標にやってきた。それによって自分のプレーの幅が広がった」。体重を87キロから93キロに増やし、変化を花園の舞台で披露した4番は、自信に満ちた表情で手応えを口にした。試合後に捕食摂取を促すスタッフの声掛けからも、体づくりへの意識の高さは伝わってきた。
そんな努力の成果もあり、春の全国選抜大会では東福岡を破って優勝。中森が「FW、BKともに推進力があって、前に出ることができるのが強み」と評す今季のチームは、優勝候補筆頭に挙げられるまでになった。
主将でNO8の城央祐(3年)は「最後粘れなかった。自分たちが花園の初心者っていうのもあって空気にのまれたところがある」と花園での経験不足を課題としたが、この試合を勝ちきったことで引き締まった。
「今まで成長する段階で(前回出られなかった)悔しさが最後のひと踏ん張りになってきた。その積み重ねがつながっている」。春との2冠に向けて、あと2勝。はい上がってきた桐蔭学園が、王座奪還に一歩近づいた。【永田淳】


