前年覇者で今季インターハイ(全国高校総体)優勝の駿台学園(東京)が4強入りを決めた。

午前の3回戦で国体優勝の高川学園(山口)に2-1で逆転勝ち。優勝候補同士の一戦を制して勢いづくと、午後の準々決勝では川崎橘(神奈川)をストレートで下した。

ヤマ場を1つ乗り越えた。昨秋の国体で敗れた高川学園にリベンジ。駿台学園の梅川大介監督は、「高川学園との試合をモチベーションとして、この数カ月をやってきた。4強入りしたことよりも、(3回戦で)高川学園に勝てたことに、彼らは喜びを感じているのでは」と選手たちの思いを代弁した。

強豪が激突した注目カード。約1カ月前の抽選会で、順当なら3回戦で高川学園と顔を合わせることが決まったあと、選手たちは「完全ネガティブだった」と梅川監督は振り返る。組み合わせをどう感じているか、「良い」「普通」「悪い」の3段階で選手に尋ねたところ、8割が「悪い」に手を挙げた。しかし指揮官の見立ては異なった。高川学園は初戦から気の抜けない相手との対戦が続く。会場の東京体育館は自分たちにとって練習でも利用する“ホームコート”でもある。「自分たちのほうがアドバンテージがある。そんなことを伝えて、少しずつポジティブに変えながらやっていった」。

指揮官の言葉を胸に、選手たちは自信を持ってプレー。第1セット(S)を21-25で失っても、慌てることはなかった。ローテーションを大胆に変更しながらリズムを取り戻し、第2Sを25-19でタイに戻すと、最終3Sはさらに勢いづいて25-17で勝利をつかんだ。

鹿児島国体では現地入り後に発熱した影響で出場機会が限られていた川野琢磨(2年)が、その鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように躍動。196センチの長身を生かし、攻守で存在感を示した。「セッターが1対1の状況をつくってくれたので、ブロックを見て打ち切るだけだった。役割をしっかり果たせた」。インターハイとの2冠へ、そして大会連覇へ。このまま一気に駆け抜ける。【奥岡幹浩】

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