宇都宮ブレックスが今季最多得点で、2024年白星スタートを切った。
点の取り合いを制した。前半終えて54-54。守備の堅い宇都宮らしからぬ、「殴り合い」の様相を呈していた。
ハーフタイム。佐々宜央(さっさ・のりお)ヘッドコーチは選手にこう話した。「今のオフェンスをやり続けてくれ。戦術、戦略が合わなかった時はこちらの責任だから」
守備からリズムをつくる宇都宮にとって、前半だけで54失点はマイナス思考に陥りかねない。一方、攻撃は好調で、そちらに目を向けさせることによって、選手のモチベーションを上げた。
狙いは的中した。後半も比江島慎とD.J・ニュービルのダブルエースが攻撃を組み立て、鵤誠司、遠藤祐亮が要所要所で3ポイントシュートを決める。守備の強度も上がり、後半の失点は前半の半分ほどに抑えた。
「82点取られたけど、98点取って勝った。いつもとは違う、新たな自分たちが見せられた」と鵤。攻撃からリズムをつくるという、これまでにはあまりなかった形で勝ちきった。
佐々ヘッドコーチが言う。
「サッカーのように0対0で終わるスポーツじゃないんだから。今日みたいな展開だと、やられてしまうメンタリティに陥ってしまうところ。うちにはない勝ちパターンだった。そこは評価したい」
チーム最多の19得点、8アシストの比江島は「守備が崩れたら攻撃にも影響が出ていたけど、最後までしっかり攻撃できたのは収穫」と振り返った。ニュービルとのコンビネーションも深化していているようで「僕が乗っている時にはボールを預けてくれるし、その逆もある。DJのおかげで快適に点が取れている」と言い切った。
昨年まで3年間在籍した古巣に「恩返し」したニュービルは「今はブレックスの一員としてベストを尽くすだけ。いい勝利で新年を迎えられた。優勝したい」と力強く話していた。【沢田啓太郎】


