JTが、24年ぶりのシーズン無敗での“完全優勝”に王手をかけた。レギュラーラウンド(RR)を全勝で突破。ファイナルステージ初戦となった準決勝は、埼玉上尾を3-1で下し、4度目の日本一での快挙達成に弾みをつけた。

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2人の助っ人がJTを日本一へ導く。埼玉上尾戦でMVPに選ばれたフィリピン出身のサンティアゴは、笑顔で言った。「今日の勝利に貢献できたことがすごくうれしい」。アタック決定率&ブロック決定本数でリーグ2冠のミドルブロッカーは、第1セット(S)からスパイク、ブロックともに全開。セットカウント2-1で迎えた第4Sには、ビハインドで潮目を変えるブロックを決め、決勝進出への流れを引き寄せた。

仲間とコミュニケーションを図るため週2回、プライベートで3時間近い日本語個別指導を受講する。好きな言葉は「毎日頑張る」。決勝に向けて「何が何でもみんなと優勝したい。しっかりと準備をしてベストを尽くす」と、日本語を交えて誓った。

そんなサンティアゴが「お姉さんみたいな存在」と慕うのがドルーズ。米国代表の主軸として東京オリンピック優勝に導いた30歳は、この日チームトップの19得点を挙げた。貢献度はプレーだけでなく「私の役割は明るいエネルギーを与えること」。劣勢でも笑みを絶やさず、ボディーランゲージでももり立てる。吉原知子監督は「2人ともチームプレーヤー。プレーはもちろん、人として良い影響を受けている」と、頼れる2枚看板を評した。

助っ人2人を核に、全員バレーで走ってきた無敗街道。RR22勝にFSの1勝が加わった。第6回VリーグでのNEC以来、24年ぶりの完全優勝まであと1勝。サンティアゴは「まだまだ伸びしろがある。レベルアップしたJTをお見せする」と腕をぶした。【勝部晃多】

▼埼玉上尾・大久保監督(JTに力負け)「結果は非常に悔しいが、今シーズン一番のパフォーマンスが出せたと思う」