バレーボールVリーグ女子1部(V1)のトヨタ車体入りした笠井李璃(りり、旭川実高3年)が28日、卒業式に出席。春高バレー3位、U18世界選手権4位など在学中の実績を認められ、同校の最高賞である理事長賞の表彰を受けた。

1月の春高バレーでチームを銅メダルに導き、2月10日には早くもトヨタ車体でV1デビュー。2月12日から今夏のU20アジア選手権(7月1日~、中国・江門)を目指すU20日本代表候補合宿に参加し、25日のV1セミファイナルで敗退した直後に旭川移動というスケジュールだが、表情に疲労の色はなかった。

「理事長賞は、何年間か、もらった生徒がいなかったということなので、『あーすごいうれしい』という感じです」と顔をほころばせた。27日には高校の後輩たちと一緒に汗を流し、最後に全員を集め、自分のいなくなるチームに、メッセージを残した。「今、私はトヨタ車体でピンチサーブの何秒かしかコートに入れない。だから(旭川実高の)レギュラーの子は、それを当たり前と思わず、感謝してプレーすること。結果はともかく、ボール拾いだろうと何だろうと、その立場で100%のベストを尽くすことが大事だと伝えました」という。

高校生活最後の日。3年間をともに過ごし、最後の春高バレーで一緒に銅メダルを獲得した同期のメンバーと顔を合わせ、ふざけ合うと「まだ卒業した実感があまりない」と笑った。海外遠征と日程の重複した修学旅行には行けず、参加した行事も限られた。それでも「部活前に、バスケ部やサッカー部の男子と『今日も仕方ないから、部活行くか!』と笑い合ったし、練習後にみんなと食べる夕食は心に残っています。爆音で歌ったのも、いい思い出」と振り返った。

1度故郷の別海に戻るが、3月5日にはトヨタ車体の練習に合流する。尊敬するドジャース大谷が、この日のオープン戦で本塁打を放ったことも刺激にする。「自分のすべきことを明確にして、準備し、期待に応えられるのはすごい。自分もオリンピックで金メダルを取って世界一になりたい。その目標はぶらさずに、目の前の壁を1つ1つ乗り越えていきたい」と笠井。故郷でのわずかな休息を経て、再び世界への挑戦をスタートさせる。