2季連続で上位4チームによるプレーオフ(PO)進出を狙う横浜キヤノンイーグルスが、暫定4位に浮上した。

リコーブラックラムズ東京との“事務機ダービー”を31-12で制し、3トライ差をつけてボーナス勝ち点も獲得。前節まで4位の神戸を勝ち点4上回り、7日に3位東京SG戦(神戸ユニバー)を控えるライバルに重圧をかけた。首位の埼玉は相模原を53-12で圧倒し、開幕12連勝。静岡は三重を43-14、トヨタは花園を47-30で下した。

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BR東京は、入れ替え戦圏脱出へロックのルーキー山本嶺二郎(22)が奮闘した。後半開始から出場。「体を張ることだけは頑張った」と191センチの長身を生かし、相手キックの捕球や、力強いタックルに専心。一時は0-24と防戦一方の展開から、反撃の2トライにつなげた。ヒューワット・ヘッドコーチから「このジャージーを着る意味を見せてくれた」と評されるプレーで、次節以降先発の可能性も浮上した。

今春卒業した明大では、副将として大学選手権準優勝へ導いた。若手強化のため大学最終学年の選手が1月以降に出場できるアーリーエントリーで、卒業前の3月24日BL東京戦でデビュー。想像よりも早い実戦に「予想外」と驚きつつ、続く2戦目の本拠地初出場で「フィジカルは通用する」と手応えもつかんだ。

チームは残留圏の9位相模原と勝ち点9差の10位。残り4試合、新たな力が押し上げる。【飯岡大暉】