埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)が開幕13連勝を飾った。

リコーブラックラムズ東京(BR東京)を相手に、敵地で7トライ。2点を追う前半15分、フランカー大西樹(28)が「前を見て、いい判断ができた」と手薄になったラック近辺を突いて逆転トライ。26-7の同31分にも再びラックから持ち出し、貴重なトライで引き離した。

前半を33-14で折り返すと、後半も18分にFW、BKが一体となった攻撃を見せて、23年W杯オーストラリア代表WTBマリカ・コロインベテ(31)のトライにつなげた。フッカー坂手淳史主将(30)は「今週、何をするか。目の前の試合をしながら成長していく。そこで成長できれば、プレーオフにつながっていく。今週のテーマは精度。FW、ラインアウト、ボールキャリー、チェイス…。正確性を持ってプレーすることにフォーカスしました」と充実した表情で振り返った。

相手と3トライ差以上で得られるボーナス勝ち点も手にし、13戦全勝で勝ち点を61に伸ばした。前節で上位4チームのプレーオフ進出を決めているが、この日、3試合を残して3位以上が確定した。昨季は決勝でクボタスピアーズ船橋・東京ベイに敗れ、2連覇ならず。SO松田力也(29)は「王座奪還しか考えていない」と言い切り、シーズン終盤へ気合を入れた。【松本航】