ニュージーランドの先住民マオリにルーツを持つ選手で構成されたマオリ・オールブラックスが、短い準備期間で誇りを示した。

日本代表宮崎合宿参加メンバーで構成されたJAPAN XVから9トライ。前半こそ15-17とリードを許したが、後半はタックルされながらつなぐオフロードパスを駆使し、FW、BK一体となった攻撃でトライを重ねた。

フッカーのカート・エクランド主将(33=ベイ・オブ・プレンティ/ブルーズ)は「マオリの血が騒いだ。スキルが豊富で反射神経のような動き、庭でいつもやっているようなことがピッチ上で表現できた。それはマオリだからこそ。みんなそろって表現できたと思います」と成果を喜んだ。

23日夜に集合し、練習は来日後の26日から2日間。母国は冬で、気温が約20度高い状況下で戦い抜いた。24年の来日時はJAPAN XVに対し、初戦こそ36-10で快勝したが、2戦目は14-26で敗れていた。エクランドは「不完全燃焼の部分があった。去年は割と油断していた部分があった。今回は日本がどうというより、我々がしっかりと準備できた」と振り返った。

一息つく間もなく帰国し、7月5日には北島のファンガレイで世界ランク7位スコットランド戦を控える。ルーツを大切にする集団は結束を深め、欧州の強敵を迎え撃つ。【松本航】