国際スポーツクライミング連盟(IFSC)は20日、今季最終戦として、男女の個人種目やパラ競技の垣根を越えた総合大会「IFSCクライミンググランドファイナルズ」を新設し、10月に福岡県飯塚市で開催すると発表した。
日本を含む世界トップ6カ国が、ボルダーとリードの2種目を男女混合で競い合う国別対抗戦と、28年ロサンゼルス・パラリンピックで採用された障がい8クラスのパラ大会を同時に開催。初の試みとなる。
同日、大会組織委員会が福岡県庁で会見し、IFSCのマルコ・スコラリス会長は「このダブル開催はシーズンのフィナーレでもあり、競技の未来を切り開く大会とも位置付けている」と語った。
大会は10月23日から4日間にわたって開催され、最終26日はIFSCの理念「共生」をテーマにした、ボルダー、リード、パラクライミングを融合したエキシビションも予定している。県の服部誠太郎知事も「日本で初めて国別対抗、パラクライミングの国際大会が一体となって福岡でできることをうれしく思う」と歓迎した。
21年東京オリンピック(五輪)から2大会連続で採用されてきたスポーツクライミング。とりわけ日本勢は今夏の世界ユース選手権で金5個を含む12枚のメダルと躍進し、メダル獲得数第1位となるなど「選手や競技の成長が早いスポーツ」とIFSC小日向徹副会長は語る。
一方、ボルダー、リードやスピードといった個人種目のイメージの強さ、が課題だった。「たくさんの人に見ていただき、競技の魅力を伝える」(小日向副会長)ために、IFSCでは4、5年前から国別対抗戦をはじめ、卓球ダブルスや陸上のリレーのような男女混合戦の国際大会実施に向けても、模索してきたという。1つ結実した形だ。
日本をけん引するトップクライマーもビデオメッセージを寄せ、大会を心待ちにした。
パリ五輪男子複合の銀メダリスト安楽宙斗(18=JSOL)は「パラクライミングとの共生や新しい取り組みとなる国別対抗戦などチャレンジングな大会なので、参加できることを楽しみにしています」。5月にワールドカップ(W杯)で優勝した中村真緒(25=日新火災)も「クライミングは個人競技が多いので、チーム戦には大変興味を持っています」と待望した。
大会詳細、チケット情報などは大会ホームページで確認できる。【泉光太郎】


