男子テニスでアジア人最高位の世界ランキング4位に輝いた錦織圭(36)が1日、今季限りでの現役引退を発表した。Xを更新し「『やり切った』と胸を張って言える自分がいます」と表明した。16年リオデジャネイロ五輪で日本勢96年ぶり表彰台となる銅メダルを獲得。跳び上がって打つ代名詞の「エア・ケイ」などを武器に、日本を世界水準へ押し上げたパイオニアだが、近年は故障が相次いだ中で大きな決断を下した。
全盛期は男子テニスを席巻していた「ビッグ4」の時代と重なった。錦織はノバク・ジョコビッチ(セルビア)ラファエル・ナダル(スペイン)ロジャー・フェデラー(スイス)アンディ・マリー(英国)と語りぐさとなる好勝負を演じ、世界のファンを魅了した。
2014年全米オープン準決勝は3時間に迫る熱戦の末、当時世界ランキング1位のジョコビッチに勝った。ストロークに定評のあるジョコビッチでさえ「ケイ(錦織)のバックハンドの安定感はトップレベル」と、うなった。
16年リオデジャネイロ五輪3位決定戦では、過去1勝9敗と苦手としてきたナダルをフルセットの末に撃破した。21年のテニス専門メディアによれば、ナダルは「けがさえなければ、間違いなく世界トップ5の1人」と評した。
少年時代から憧れてきたフェデラーは「錦織は17歳で初めて練習をしたときに、信じられない才能を感じた」と述懐。マリーは「彼とはいつもラリーが長くなり、マラソンのような耐久戦になる」と卓越したフットワークが印象的だったようだ。(共同)


