22歳のホープが、成長を見せつけた。レスリング女子53キロ級の清岡もえ(ALSOK)が、5月の明治杯全日本選抜選手権で初優勝し、今秋の愛知・名古屋アジア大会と世界選手権の切符をつかんだ。決勝で昨年の世界女王、村山春菜に快勝し「圧をかけて相手の心を折りながら、強気でいくしかないと思っていた」と胸を張った。

高知県出身で24年に非五輪階級の55キロ級で世界選手権を制覇。しかし、ロサンゼルス五輪に向けて階級を変更した昨年は出場すらできず「悔しさが強く絶望した」。相手を怖がりながら試合をするなど、精神面に課題があった。五輪4連覇を果たした所属先の伊調馨コーチとの会話で、競技への取り組みや意識の高さを感じた清岡は「克服しようという気持ちを持って日々取り組んでいた」と練習から考え方を変えた成果が出た。

2年後の大舞台を目指す上で、パリ五輪男子フリースタイル65キロ級王者の兄、幸大郎の存在は大きい。村山に繰り出した相手の足首を固めて回す技は兄の得意技で「アンクルホールドで活躍する姿を見せてくれたからこそ自分もその技で勝てたと思う」と振り返った。試合を見て助言をくれることもあり、学びも多い。

これからは研究されることも増えるが「その上をいけるように新しい技術をたくさん身につけ、フィジカルを強化したい」と意気込む。兄とロス五輪金メダルを目指す妹は、まずはアジア大会に挑む。