世界ランキング17位で初の決勝に挑んだ渡辺航貴(27=BIPROGY)が、初優勝を逃した。格上の同5位のクリスト・ポポフ(フランス)に11-21、19-21でストレート負け。18年から2連覇の桃田賢斗(NTT東日本)、西本拳太(ジェイテクト)に続く日本人3人目の快挙とはならなかった。

渡辺はインド選手との1回戦から3戦連続のストレート勝ち。準々決勝では世界ランク3位のアンダース・アントンセン(デンマーク)を撃破した。

準決勝では田中湧士(NTT東日本)との日本人対決で逆転勝利した。

これまでの大会最高成績は前回のベスト4。今季は5月のシンガポール・オープンのベスト4が最高だった。

8日の公開練習では「去年もベスト4に入っているので、その結果を越えられるように頑張りたい」と話していた。

決勝は第1Gを落とすも、第2Gでは19-19まで迫った。

しかし、19-20のマッチポイントにされた場面、放った渾身(こんしん)のスマッシュを相手に返された。決死の覚悟で拾ったが、シャトルは自陣側のネットに阻まれた。

決勝の入場直前には「緊張して、なんかトイレしたくなって…」とトイレに駆け込んだことも明かした。

バタバタで迎えたファイナルに「やっぱり、緊張しいなんだな」と苦笑いで語っていた。

それでも、今季自己最高の準優勝には充実の表情を見せていた。

「ここまで来られたことはいい価値。自分にとっても財産になった。去年よりも1個上の2位にはなれたので、来年優勝目指してまた頑張ろうかな」と先を見据えた。