サーフィン男子で21年東京五輪銀メダルの五十嵐カノア(28)が、金メダルに輝いた。決勝でインドネシア選手に勝利。優勝による28年ロサンゼルス五輪の出場権も獲得した。条件付きとなり、男女ともアジア大会より上位の国際大会で他の日本勢2人が出場権を獲得しなければ、決まる。女子は池田美来(18)が、決勝で中国選手に逆転勝ち。アジア大会初実施で男女アベックVとなった。

  ◇  ◇  ◇

いきなりの大技で「ロス個人1号」をたぐり寄せた。五十嵐が、高難度の技で相手を引き離した。1本目に激しく板を動かしながら1回転。10点満点で6・67点をたたき出した。終盤は点差を詰められたが、3本目に6・20点をマークして2本合計12・87点。2・47点差で、逃げ切った。

「ロス行き」のチケットを手にした五十嵐は「オリンピックとアジア大会は毎日頭の中に入っていて、いつも寝る前に金メダルのことを想像してきた。枠を取れて本当に夢以上の夢」と喜びを表現した。

初採用された東京で銀を獲得したが、2年前のパリは3回戦敗退だった。3度目となる五輪の舞台は自身の出身地である米カリフォルニア州だ。「ホームでこんな大きいイベントができることに本当に感謝の気持ち。ロサンゼルスに出るだけでなく、金メダルに近づいてうれしい」と喜ぶ。

開幕まで2年を切った中、条件付きとはいえ出場権を手にしたことは大きなアドバンテージとなる。「早めから五輪に集中できるようにしたい。準備がシンプルになって本当に楽しみ」。悲願の金に向かって大波に乗る。【泉光太郎】