自動車メーカー「スズキ」(浜松市)は12日、岐阜県瑞穂市内で11日に起きた同社陸上部員による交通事故を受けて、同部が来年3月末まで公式大会出場を辞退すると発表した。12月14日の全日本実業団対抗女子駅伝(岐阜)、来年元日の全日本実業団対抗駅伝(群馬)にも参加しない。

 スズキ陸上部は11日、男性コーチ2人と女子選手4人が乗ったワゴン車が女子駅伝の全国大会下見で訪れた瑞穂市内で女性会社員(38)の運転するワゴン車と出合い頭に衝突、7人が重軽傷を負った。スズキは自動車メーカーとして交通事故を起こした責任を重く見て、活動自粛を決めた。

 スズキは「交通法規を順守すべき立場の自動車メーカーがこのような事態を起こし、深く反省するとともに全社を挙げて交通安全に努めて参る所存」とコメントした。