<世界体操>◇6日目◇12日◇東京体育館

 山室光史(22=コナミ)は開口一番「残念としか言いようがない」と悔しがった。田中佑典の代わりに出番が回ってきた床運動を含めて4種目に出場し、得意のつり輪と跳馬ではチームトップの得点を出した。最後の鉄棒は「失敗しなければ優勝もあり得る」と、仲間の勇姿を見守ったが、祈りは届かなかった。「鉄棒では結果的に2つ、ミスが出てしまった。そこで失敗しない強さを持たないといけないと、あらためて思った。中国を見ていると、意地でも失敗しないという気迫を感じた」。ライバルの背中をしっかりと見詰めながら、雪辱を誓った。