<世界体操>◇8日目◇14日◇東京体育館

 内村航平(22=コナミ)が床運動に始まり、最終の鉄棒まで完璧な演技を披露した。最後に伸身新月面の着地を決めると、会場はスタンディングオベーションに包まれた。強さだけでなく、美しい演技で昨年は女子の田中理恵が獲得した「エレガンス賞」まで受賞。最高の「ドヤ顔」をつくり、内村は「優勝よりエレガンス賞の方がうれしい」と話した。前人未到の3連覇。来年のロンドン五輪に向け、死角は見当たらない。それでも話題は自分のことより、チームのことに執着。「団体戦の2位はもういらない。中国に勝って、今度は金メダルを取る」とリベンジを誓った。