<F1:ドイツGP>◇決勝◇7日◇ニュルブルクリンク

 レッドブルのセバスチャン・フェテル(26=ドイツ)が今季4勝目、通算30勝目を挙げた。2番手からスタート直後に、ポールポジションのハミルトン(メルセデス)を抜き首位に浮上。その後も、ピットストップ以外ではほとんどトップを譲らず、地元で初めての勝利を手にした。2位は終盤に猛追を見せたロータスのライコネン。3位にグロージャン(ロータス)が入った。レース中、ピットスタートした車の後輪が外れ、直撃を受けたテレビカメラマンが大けがを負う事故があった。

 レッドブルのマーク・ウェバーの乗るマシンが、8周目のピットストップの際に、右後輪のタイヤを固定するナットが締まりきる前に発進。タイヤが外れ、すぐ近くにいたテレビカメラマンを直撃した。同カメラマンは、意識があり、サーキット内の医療センターで応急処置を受けた後、医療ヘリで病院に搬送された。FIAによると、カメラマンは肋骨(ろっこつ)2本と鎖骨を骨折し、脳振とうを起こしているという。今週半ばまでは、大事をとって入院する。レッドブルは、今回の事故に関して、危険なリリース(車の発進)をしたとして、FIAより3万ユーロ(約390万円)の罰金を科せられた。