今年7月にニュージーランドで同僚への暴行事件を起こし謹慎処分を受けた、NTTコミュニケーションズのFWアマナキ・レレイ・マフィ(28)が騒動後、初めて試合に出場したが復帰星を挙げることはできなかった。

マフィは今年7月、所属するスーパーラグビーのレベルズ(オーストラリア)の遠征中に同僚選手を暴行した疑いで一時身柄を拘束。釈放されて帰国後は自宅謹慎し、8月下旬からチームのサポートに従事していた。刑事手続きは続いているが、この手続きが長期間継続する見込みのためと、本人が反省していることなどから、所属先がこの試合から復帰させるとしていた。マフィはこの試合でNO8としてフル出場。後半30分にはゴール前のラックから最後はマフィが押し込み、復帰後初トライを決めるなど健在ぶりをアピールした。

試合後取材に応じたマフィは「みなさんに心配かけてすみません」と頭を下げた。8月下旬からグラウンドでの練習を始め、10月上旬からチーム練習に復帰したという。自身のプレーについて「もうちょっと。とりあえず今はこれくらいかな」と振り返った。またスタンドからの声援について「すごくうれしい」と笑みを浮かべると同時に「本当にすみません」とファンへの謝罪の言葉も述べた。

日本代表のNO8としても活躍していたマフィだが、騒動後はメンバーから外れている。「(日本代表は)みんな素晴らしい選手。いいプレーを見せられたらいいなと思う」と代表復帰への意気込みも見せた。