ラグビーの高校日本代表セレクション合宿が30日、東大阪市の近大グラウンドで始まった。
2月1日まで3日間の合宿を経て、ウェールズ遠征(3月17~29日)参加メンバーを決定。その中でCTBメイン平(奈良・御所実3年)は「海外の選手とできる本当に貴重な機会」と目を輝かせた。
ラグビー大国ニュージーランド出身の父、日本人の母の間に生まれたメインが、高校日本代表に懸ける思いは人一倍だ。「代表活動が終わり次第、出発します」。卒業後は父の母国へと向かい、オークランドの「ノースショア・ラグビー・クラブ」へ入団する。同学年の大半が大学進学を選ぶ日本ラグビー界だが「自分の力がどこまで通用するのか、試したい。将来は世界を舞台にラグビーをしたいので」。1人のラグビー選手として、高卒で勝負する道を決断した。
中学までは宮崎市で過ごし、遠く奈良の地にやってきた。御所実では1年時からCTBでレギュラーをつかみ、全国高校大会(花園)4強入りに貢献。2年になったばかりの17年4月には、U-18(18歳以下)欧州チャンピオンシップ日本代表に、下級生で唯一招集された経歴を持つ。
だが、同年6月にステップを練習していた際、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。半月板も損傷する大けがで、同年冬の花園では出場機会が無かった。
最終学年となり、御所実は単独チームで国体優勝。前評判は高かったが、全国高校大会奈良県予選決勝で天理に5-20で敗れた。18年11月18日で聖地への夢が消滅。それでも「僕にとって、花園と同じぐらい目指してきたもの」と高校日本代表入りへ気持ちを切り替え、練習を続けてきた。
姉の桜は九州共立大3年の陸上選手で、18年6月の日本選手権(山口)女子ハンマー投げ5位の実績を誇る。スポーツ一家の血が流れるメインも178センチ、83キロの体で、切れ味鋭いステップを武器に世代のトップを走ってきた。今回のセレクション合宿を通過すれば、U-19(19歳以下)ウェールズ代表戦など、貴重な力試しの遠征を控える。ケガや花園予選敗退の悔しさを乗り越え、目標の舞台が近づいてきた。【松本航】
◆メイン平(めいん・たいら)2000年(平12)9月5日、宮崎市出身。宮崎ラグビースクールに在籍していた本郷中3年時には、高校生に交じって7人制ユースアカデミーに参加。18年10月のユース五輪(ブエノスアイレス)では7人制男子日本代表に名を連ね、南アフリカとの3位決定戦を制して銅メダル。史上初のメダル獲得に貢献した。178センチ、83キロ。



