19年最初のテストマッチで、2カ月後のW杯日本大会へ勢いを加速させる。日本は27日、釜石・鵜住居復興スタジアムで、同9位フィジーとのパシフィックネーションズ杯(PNC)初戦に臨む。過去3勝14敗、4連敗中の苦手な相手との一戦を前に、26日は会場で約1時間の最終調整。6月からの合宿で強化してきた2種類のタックルを武器に、変幻自在の「フィジアンマジック」を封じ込める。

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美しく整備されたピッチで連係を確認したリーチ主将は、開幕まで2カ月を切ったW杯へ、思いを再確認した。抜けるような青空へ視線を上げ、目を凝らしたのは“船出”の帆をモチーフにデザインされたスタジアムの大きな白い屋根。「あの屋根のフィーリングは代表にもつながる」。勝負がかかる19年の代表初戦に「W杯で結果を出すために勝たなくてはいけない。今までで最高の日本代表を見せたい」と力を込めた。

フィジーのようなスピードと強さを持つ日本が苦手とするチームや、W杯で対戦する体の大きな相手を想定し、6月からの合宿ではニュージーランドからタックル専門のコーチを招き、2つのテーマのもと技術を磨いてきた。1つは「肘を狙え」だ。日本の伝統「低く、鋭く」ではなく、タックル後に相手にボールをつながせないため、ボールを持つ肘を直接取りにいく。フランカーの徳永は「ヒットした後に肘とボールを殺しにいくイメージ。良い気付きを与えてもらった」と体の小さな日本人が世界と戦う技術にうなずいた。

もう1つは「ダブルタックル」だ。チームは攻守の切り替えのスピードを上げるため、ボールを失った瞬間に「クリック」という新たなコールを導入。全員が瞬時に防御の意識を持つことで、相手の攻撃が勢いづく前に、2人がかりで確実に止める狙いがある。

開幕が迫る中、本番で使うサインプレーなどは封印する方針だが、ブラウン・コーチは「現状を把握できる試合。100%準備ができている」と手応えを強調した。W杯開幕まで残された実戦は4試合。「まだ70%。ここから、どんどん上げていく」とリーチ主将。史上初の8強を目指す本大会に向け、進化した日本の姿を見せつける。【奥山将志】

◆パシフィック・ネーションズ杯 環太平洋の強豪6カ国による国際大会。カナダ(世界ランク21位)、サモア(同16位)と同じB組の日本代表(同11位)は、A組のフィジー(同9位)、トンガ(同13位)、米国(同15位)の順に対戦。異なる組の3カ国と総当たりし、勝ち点で全6カ国の順位を決定する。参加国は全てW杯日本大会に出場する。