<ボクシング:第35回総合関関戦>◇前哨戦◇4月8日◇関西大学凱風館3Fボクシング場

 王者・関大に実力の差を見せつけられた。4人が判定負け、3人がRSC負けの2-7で敗北し、総合関関戦前哨戦を終えた。

 完敗だった。一時は強豪・関大を相手に2-2と食らいついた関学。しかしその後、猛攻を受け最終スコア2-7で総合関関戦敗北を喫した。

 関学の先陣を切ったのはライトフライ級の辻丸優矢(経4)。第1R(ラウンド)開始直後から間合いを近めに取り、打ち合いを展開していく。第3Rでは打たれながらも左ストレート、フックをヒットさせ判定勝ちを収めた。

 その後1敗し、3人目に登場したのは主将・宮本健志(商4)。第1Rでは先手を取り、ジャブからボディーへ上下のストレートを決める。相手のパンチは軽いステップでかわし、入ってきたところに右フックを当てた。第2Rから次第に相手の攻撃が当たり、宮本に疲れが見え始める。最終Rではパンチを打つも力なく、逆に右フックなどを打ち込まれ痛い判定負けとなった。

 続いて4番手バンタム級の石丸達也(経4)が登場。第1Rから俊敏な動きを見せ、姿勢を低くして右ストレートを繰り出す。積極的に攻め続け、勝負は最終Rへ。左右のストレートや左フックを決め、終盤には激しい打ち合いを展開。最終的に石丸のポイントが上回り、判定勝ちを奪った。

 2-2と試合を振り出しに戻した関学。このまま勢いに乗り勝利を収めたかったが、立て続けに判定負け、RSC負けを喫し2-7で敗北。健闘むなしく涙をのんだ。

 昨年の関関戦で4-5という善戦を見せただけに今試合は期待も大きかった。「絶対勝ってリーグにつなげたかった。自分が勝たないといけなかったのに」。宮本は悔しそうに表情をゆがませた。リーグ戦まで約1カ月。それまでにチームを再統一し、関西制覇を狙いにいく。