日本相撲協会の貴乃花新理事(元横綱)は3日、1日の理事選挙で一門の枠を超えて同新理事に投票し、責任を取って退職の意向を示している立浪一門の安治川親方(元幕内光法)について「心の底から感謝しております。安治川さんの勇気を今まで以上に大切にしたい」と謝意を述べた。

 京都府宇治市で豆まきに参加した後、報道陣の取材に応じたもので、安治川親方とは電話で直接連絡を取り、感謝の気持ちを伝えたという。安治川親方が協会を去る方針であることに「もし廃業になれば、ご家族に本当に申し訳ない」と、複雑な表情も見せた。

 また、立浪一門が造反者捜しに動いたことに「民主的で公正な選挙はいつの時代も必要。安治川さんの勇気を今まで以上に大切にし、次の世代に残していきたい」と、強い決意を口にした。