<大相撲春場所>◇12日目◇26日◇大阪・大阪府立体育会館

 山本山(24=尾上)の尻が土俵上であらわになった。山本山の背後に回った嘉風が、たてみつと呼ばれるまわしの縦の部分をつかんだためで、館内は笑い声や拍手で沸いた。

 6勝6敗となった“被害者”の山本山は「あれ、反則じゃないんですか?」と首をかしげた。入幕2場所目で、初の幕内後半戦だったが「もう星とか、どうでもいい」。報道陣に「ボヤきまくりですね」と聞かれ「(プロ野球楽天の)野村監督に教えてもらおうかな」と、力なく話した。

 力士の動きが止まっている中で、故意にたてみつをつかんだ場合は、行司が手を払うなどで注意するが、今回は偶発的なものと判断されたようだ。嘉風は「出し投げを打った瞬間、ヤバイと思った。(画面に)モザイク入ったんじゃないですか?」と冗談めかした。

 NHKのテレビ放送では山本山の尻が2秒ほどお茶の間に流れたが、同局広報は26日午後7時時点で「(尻があらわになったのは)偶然のことで、苦情などは入っていない」とした。