大相撲の田子ノ浦部屋に活気があふれた。30日、今年のわんぱく相撲5年生の部で全国3位に入った栃木・那須烏山市の本多力也くんら小中学生4人が訪れて、稽古場で汗を流した。

 小5で172センチ、139キロの立派な体格を誇る本多くんは四股やテッポウに、部屋の若い衆の胸を借りてぶつかり稽古。最後は稀勢の里のすり足の物まねも披露し、大関から「似てるね」とほめられた。「大関(稀勢の里)が好き。あまりにもうれしすぎて感無量です。将来はプロになりたい」と感激。稀勢の里も「将来、楽しみですね」と、入門を期待していた。

 旧鳴戸部屋では近年、後援会関係者や報道陣以外は稽古を見学することは難しかった。だが、この日は外国人観光客らも気軽に訪問。移転したばかりの部屋が活気づいた。田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は「静かに見てもらえれば、基本的にはどなたでもOKです」と、門戸を開いていた。