愛知東邦大(名古屋市)の硬式野球部監督(35)が部員に暴行していた問題で、この監督が暴行以外に言動で苦痛を与えるパワーハラスメントもしていたことが16日、大学への取材で分かった。大学側は常任理事会で、監督と男性コーチ(26)を厳重注意と決めた。

 大学によると、昨年11月4日、部員らが連名の文書で「監督から練習中に暴言を浴びた」と大学側に訴えたため、調査していた。大学はパワーハラスメントの詳しい中身を明らかにしていないが、監督に今後1年間、人権に関する指導をし、練習で何がふさわしくないかを大学側から示す。

 監督は昨年10月、練習方法を間違えた部員に怒り顔面を殴打。転倒した部員は首や右手に軽傷を負った。部員約50人のうち20人以上が連名で大学側に抗議し問題が発覚。監督は、この暴行問題で1月6日、けん責処分を受けたばかりだった。