<全日本大学野球選手権:東洋大7-5東海大>◇15日◇決勝◇神宮球場

 静岡商出の滝本聖也外野手(2年)が、優勝を引き寄せる決勝打を放った。東洋大(東都)が7-5で東海大(首都)を下し、22年ぶり2度目の大学日本一に輝いた。3失策で2点差を追い付かれて迎えた7回裏。嫌な雰囲気を守備から出場していた滝本が振り払った。1死一塁。東海大・小松崎の140キロの直球を思い切りたたくと、打球は右中間を抜けた。勝ち越し適時三塁打に、163センチの滝本は「こんな体なので強く打つことを考えた。いい所に飛んでくれた」と声を弾ませた。06年夏に静岡商で32年ぶり県Vを達成した滝本が、大学では全国制覇に貢献した。