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JR北海道2年連続初戦突破/都市対抗

<都市対抗野球:JR北海道7-3日本通運>◇3日◇1回戦◇東京ドーム

 エースの頭脳的な投球でJR北海道(札幌市)が2年連続で初戦突破を果たした。3-3で迎えた6回表からマウンドに上がった神田幸輝投手(36)は4回を被安打1の無失点に抑える好投。その裏に味方打線が4点を挙げ、過去優勝1度の強豪、日本通運(さいたま市)を7-3で下した。昨年は創部98年で全国初勝利を挙げて勢いに乗りベスト4入り。今年も強豪を倒し、その実力を証明した。6日の2回戦で富士重工(太田市)と対戦する。

 神田が嫌な流れを完全に断ち切った。5回表に2度目のリードを追いつかれ、振り出しに戻った後の6回表。リリーフへ向かい、マウンドで誓った。「守備からリズムをつくり直す」。昨年4試合すべてに登板し、ベスト4の原動力となった左のエースは、精密機械のように投げ始めた。

 投球のリズムをあえて早めにとった。投球間は15秒以内。そこに最速139キロの直球とカーブ、シュート、スライダーを組み合わせた。打者に考えるゆとりすら与えない「高速ピッチ」だった。「打線を見ていたら調子が良さそうだった。守りを短くして打者に間を空けないように心がけた」。ベテランの読みは当たった。6回を3者凡退に打ち取ると、その裏、4番船越隼人一塁手(28)の2ランなどで4点を挙げた。打線の援護を受けた神田は、リードを守りきり、1安打無失点で切り抜けた。

 8月1日、むかわ町で行われたオープン戦で日本通運と対戦し1-6で敗れた。その1週間後には昨年ベスト9にも選ばれたチームの要、沖津大和遊撃手(29)が右手親指を痛め離脱。窮地に立たされたが、神田の好投がチームを救った。高岡茂夫監督(58)も「36歳の神田投手がよく抑えてくれました。先発、中継ぎ、抑え、すべてで使うと言っていますし、その期待にこたえてくれた」と目を細めた。

 今年で36歳。同年代の選手はほとんどが引退した。この日、先発したルーキーの湊倫也投手(23)を見ながら「ブルペンで、湊の速いボールを見ると辞めたくなりますよ」と苦笑いした。それでも野球を続け、進化させる。「高速ピッチ投球」も普段の練習からやってきた。体の張りを毎日確認し、トレーナーと相談。体脂肪にも気を使い、妻由美子さん(38)の手作りおにぎりの具をじゃこや梅干しにするなどこだわった。

 2回戦の富士重工戦もフル稼働の予定だ。「しっかりと1戦ずつ勝ち上がっていきたい」。チーム創部100年目を迎える今年も神田は投げ続ける。【上野耕太郎】

 [2008年9月4日9時51分 紙面から]


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