<東京6大学野球:明大9-0立大>◇第5週初日◇9日◇神宮

 明大・野村祐輔投手(2年=広陵)が開幕から4連勝とし、入学から負け知らずの通算9勝目を挙げた。立大相手に7回を投げ、被安打5で無失点。2年春の10勝となれば、早大・斎藤佑樹投手(3年=早実)に並ぶ。チームは9-0で勝ち開幕から5連勝となった。

 2年生ながら明大の開幕投手となった野村が負け知らずで突っ走る。開幕の東大戦から登板4試合目、すべて勝ち星を挙げる4勝目だ。明大開幕投手の4連勝は、03年春の一場靖弘投手(現ヤクルト)以来。野村は「勝てる投手を意識しているんで、そのようになれてうれしい」と話した。

 開幕前、リーグ関係者を集めた懇親会の席で「投げる試合は全部勝ちます」と宣言した。それを実行している。4月26日の慶大戦で3勝目を挙げたが、立ち上がりに2点を失い、納得していなかった。フォームを確認、修正してこの試合に臨んだ。「疲れがあって腰が落ちて投げていた。それを意識して投げました」。最速147キロ。5回2死から超スローボールを投げる余裕も見せ、三塁を踏ませなかった。

 あと1勝で通算10勝となる。早大・斎藤佑は2年春4月26日の法大戦で到達した。スピードでは及ばないが、斎藤佑がそれまで2敗だったのに対し、野村は負け知らず。防御率も通算0・67で、1点台だった斎藤佑を上回る。

 その早大戦は次週(16日から)に控える。「(立大に)勝ち点をとって無敗で行きたい。勝ち続けたいです」。2年生エースはV奪回に向け「有言実行」で突っ走る。【米谷輝昭】