<神宮大会:東北福祉大5-4函館大>◇初日◇14日◇大学の部1回戦◇神宮第2

 昨年準優勝の東北福祉大(東北3連盟)が初出場の函館大(北海道2連盟)を振り切り、大学の部の開幕試合を飾った。3年生右腕・石山泰稚(秋田・金足農)が5回を4安打3失点で全国大会初先発初勝利。6番尾形裕介(2年=宮城・東陵)も大学公式戦初本塁打を含む4安打2打点で勝利に貢献した。

 降雨のため、当初予定より4時間遅れの午後1時に始まった開幕試合。5回表まで4-0とリードし「楽勝か」と思われた東北福祉大が、思わぬ苦戦を強いられた。9回裏、3番手で救援した中根佑二(2年=仙台育英)が1死一、三塁から2者連続三振で何とか逃げ切り。薄氷の初戦突破に山路哲生監督(43)は「寒い試合をしてしまった。いい勉強になった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 脇役による投打の“初ものづくめ”で勝利を呼び込んだ。全国初先発の石山は、4回まで1安打投球。5回に長打3本で3失点したが、全国初白星をものにした。石山は「みんなに助けられました。自分で取った白星だとは思っていませんが、自信にはなりました」と笑顔を見せた。

 打撃では、クリーンアップ3人が無安打の中、170センチと小柄な尾形が大仕事をした。得点に結びついた初回の敵失を含め全5打席で出塁。4-3の7回1死では初球スライダーを左翼越えに運び、傾きかけた流れを引き戻した。9回にはセーフティーバントで出塁。すべて左打席から逆方向への大技小技を見せた尾形は「本塁打も、こんなに打ったのも初めて。日本一を狙っているので毎試合、チームに貢献したい」と意欲を見せた。

 16日の準々決勝で初出場の立正大(東都)と対戦する。当初、15日に行われる予定だったが“恵みの雨”で1日順延。山路監督は「(雨で)1日あいた。もう少し攻める気持ちになってくれれば」と期待した。【佐々木雄高】