早大・斎藤佑樹投手(3年=早実)が「トリプル開幕投手」で大学ラストイヤーのスタートを切る。14日、神宮と同じハイブリッドターフを使用した全面人工芝球場に改修した東京・東伏見の早大グラウンドで、完成祝賀会と初練習を行った。新装オープンとなる16日の立命大戦先発が決定。米国キャンプ初戦も先発し、先発が決定的なリーグ戦開幕と合わせて、すべての節目で大役を務める。

 新球場門出の一戦へ「とにかく勝ちたい」と意欲を燃やした。この日は巨人、ヤクルト、ロッテのスカウトが視察。人工芝に加え、一、三塁側ブルペン改修、約40メートルの防御ネット設置と球場は一新した。祝賀会では早大幹部が、不況の中、改修に踏み切る一因に、斎藤人気があったことを言及。大学予算も動かす人気者。斎藤は「春優勝して、この球場を造って良かったと言ってもらいたい」と3季ぶりVを誓った。