今秋ドラフト1位候補の中大・沢村拓一投手(3年=佐野日大)が19日、同大グラウンドで東京ガスとのオープン戦に今季の実戦初登板した。巨人、日本ハム、ソフトバンク、ロッテの総勢6人のスカウトが視察する中、6回から2番手で登場。2回で2安打2四球も、最速148キロで3者連続を含むオール空振りの5三振を奪い、無失点に抑えた。「実戦感覚がなかったので打者相手に投げられて良かった。いろんなボールが試せました」と45球を振り返った。

 変化球の決め球を、昨季のスライダーからフォークに変更。握りも浅めに変え、最後はフォークで連続三振を奪った。直球に球速があるだけに、変化球が生きた。日本ハム今成スカウトは「ベース上でも勢いがある、我々が望む本当のストレートを投げる。江川(元巨人)以来だね」と目を細めていた。【斎藤直樹】