今秋ドラフトの目玉、慶大主将の伊藤隼太外野手(3年=中京大中京)が、打倒佑ちゃんを目指す。3日、横浜市の同大グラウンドで今年初の全体練習を終え、東京6大学の先輩となる日本ハム斎藤について言及。「(斎藤が抜け)盛り上がりに欠けると言われたくない」とライバル心を見せ、今年の大学球界の主役を張る意気込みだ。

 実力は折り紙付きだ。この日は巨人、ヤクルト、広島、横浜、オリックスの5球団6人があいさつに訪れたが、各球団とも「1位で消えるのは間違いない」とアマNO・1打者の評価。伊藤も「プロ最優先」と進路の一本化を明言する。

 「斎藤クラス」となる期待も大きい。1月下旬、練習のため慶大を訪れたOBの巨人高橋からも「今騒がれている選手のようになれよ」と激励された。斎藤が自主トレ中には「明日も1面で待ってます」とメールしたという伊藤。ちゃめっ気たっぷりのスラッガーが、今度はスポーツ紙の1面を飾る番だ。