中日の契約更改交渉の会見で、グッズの改善点を話す選手が何人もいた。

 ファンからも「グッズが少ない」「探しても見つからない」という声を聞くという。

 観戦に来たファンがプレーを見て「グッズが欲しい」と思っても、手にすることができないこともあるそうだ。何だか、寂しい気持ちになった。

 今季日本シリーズに進出したDeNAの本拠地、横浜スタジアムのスタンドでは、さまざまな選手の名前の入ったタオルが掲げられている。選手もそういうファンの姿を見て、頑張ろうと思えるはずだ。

 今秋、侍ジャパンに選ばれた又吉は「他の球場に行けば、いろんな選手のタオルやTシャツを着ているファンを目にする。初登板、初勝利、初完封と節目でグッズがすぐ出る。僕が初完封したときはしばらくした後に、タオルだけだった。Tシャツも欲しかった…」と本音を明かした。確かに、選手にとっても記念の一品になる。

 ベテランの藤井も「広島のマネをすればいいんですよ」と話す。広島は何かイベントの際に必ず限定グッズが発売され、売り切れているイメージがある。何十人とグッズ担当のスタッフがおり、迅速に進めるという。さらに限定という言葉に、どうしても欲しくなってしまう。そして身につけて自慢したいのもファン心理。自然と真っ赤なスタンドが生まれる。

 中日は現在、担当者が2人。人手が足りていないというのも1つの原因だろうか。グッズの充実もファンサービス。ナゴヤドームに足を運んでもらう1つの策になるのではないかと思う。【中日担当=宮崎えり子】