あっという間に、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします-。

 なんてあいさつをみんなするわけだけど、昔から、特にテレビなんかでこのセリフが聞こえてくるとこう思って仕方がない。

 「みんなが、めでたいわけでもないのに。それこそ喪中の人もたくさんいるだろうしな-」

 というわけで、おめでたい気持ちの方も、そうでない方もよろしくどうぞ。

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 なんといっても今年は(毎年だけど)阪神に期待したい! 大阪を中心に、阪神が強いとニッポンは妙に盛り上がるのです。

 今年、2015年は阪神タイガース80周年の記念イヤー。吉田義男さん(日刊スポーツ客員評論家)と年末にお話ししたときに「85年、日本一になったんは阪神50周年のトシだったんでっせ!」と意気込んでおられました。

 なるほどリーグ制覇、さらに日本一となれば30年ぶりか-。考えてみれば、この末尾に「5」の数字が付く年は歴史的なことが多い。

 1945年、終戦から今年で70年。戦争を知る方々も少なくなっていっていますが、虎党どうこうでなく、日本人なら忘れてはいけない年号です。

 さらに95年の阪神・淡路大震災から20年。これも忘れられない出来事です。思い出すのはその年の球界事情。もっとも思い切り目立ったのはイチローがいたオリックス・ブルーウェーブでしょう。「がんばろう神戸」というキャッチフレーズの下、見事にリーグ優勝を果たしました。

 当時、取材した神戸の人たちはオリックスの勝敗を本当に自分のことのように語っていたものです。

 翻って阪神は、といえばその年、最下位。いわゆる暗黒時代に突入しており、同じく震災で傷ついた虎党の声援には応えられなかった。

 あれから20年。震災の年に生まれた赤ちゃんはハタチになるのか。その間、阪神は星野仙一監督、岡田彰布監督の下で2度だけ、優勝しました。最後の優勝は、となるとこれも05年です。思えば阪神70周年だったのですね。

 となれば、今年、10年ぶりリーグ優勝、そして30年ぶり日本一で、20年前に沸かせられなかったファンを大いに喜ばせてほしいものです。初夢に終わりませんように