第27回U18(18歳以下)ワールドカップ(28日~9月6日、甲子園ほか)に出場する高校日本代表が今日26日、大学日本代表と壮行試合(午後6時開始、甲子園)を行う。

 無敗のまま、100年の夏を終える。大学日本代表相手の壮行試合で先発に指名された東海大相模(神奈川)小笠原慎之介投手(3年)は「投げ勝ちたい」と言い切った。胸を借りる経験より、勝つ意欲が表情にあふれていた。

 今夏甲子園で使わなかった武器がある。ツーシームだ。1失点完投した神奈川大会準々決勝・平塚学園戦で2球投げたが、バットに当てられた。金属バットが相手ではチェンジアップの方が有効と感じ、甲子園では封印。その球を今日26日は「空振りを取る球に使いたい」と解禁。慶大・横尾俊建内野手(4年=日大三)ら右の強打者相手に力を試す。

 来秋ドラフトの目玉、創価大・田中と投げ合う先発マウンド。25日のブルペン投球中に、西谷監督から「甲子園の優勝投手がふさわしい」と先発を伝えられた。12年春夏甲子園連覇投手の藤浪晋太郎(阪神)を育てた指揮官が、最速151キロ左腕に必勝を託した。その願いに小笠原が全力で応える。【堀まどか】