早実(西東京)の清宮幸太郎内野手(2年)が12日、東京・八王子市の王貞治記念グラウンドで行われた練習試合で2戦連続の決勝本塁打を放ち、高校通算本塁打を49まで伸ばした。九州学院(熊本)戦では、5-5の6回2死二塁から弾丸ライナーで右越え2ラン。桐光学園(神奈川)戦でも、3-3の7回に右翼の防球ネット上部を直撃する推定130メートル特大ソロを打った。2試合で6打数5安打7打点の大暴れに「打点を稼ぐ延長でホームランが出てよかった。今日は理想的」と、ご機嫌だった。

 過去の自分を超えるためのアイテムが「Youtube(ユーチューブ)」だ。「自分の動画をよく見るんですけど、1打席ごとにバラバラだった」。今春から右足の始動を早め、上げ幅を減らした。「ゆっくりタイミングを取るようにして確実性が上がった」。昨年は差し込まれることもあった強豪校投手の直球を、この日も完璧に捉えた。

 ノーシードで臨む2度目の夏まで、残り1カ月を切った。甲子園切符をつかんだ昨夏の西東京大会は、打率5割で10打点も本塁打はなし。「昔から(打順は)3番なので、すごく気に入っている。去年(の結果)は上回らなきゃダメ」と力強く言った。【鹿野雄太】