選手が考える野球で8強入りを決めた。

 東北学院榴ケ岡の先発は背番号11の佐藤零投手(3年)。1回4安打2失点で降板し、2回からは背番号10の木皿雅大投手(3年)にスイッチ。2回4安打無失点の内容だった。この日は選手で話し合ってエース吉田悠人投手(2年)を温存する展開にしようと決定。しかし2点を追う展開となり、4回から吉田がマウンドにあがることとなった。

 7回に追いつき、なお1死一塁となり打席には吉田。内角直球を振り抜き、勝ち越しの適時打を放った。投げては6回5安打1失点と投打の活躍で勝利に導いた。

 佐々木貴紀監督(36)は「エースを温存するというのを決めたのは選手たち。ただ温存すると言うことならば野手としても出さないとか、いろいろ考えていた。ただ、5回までにリードされる展開だったらやりとりをするよと、こちらから話はしていた。吉田をしっかり休ませようと選手は話していたが、出してしまったのは野手陣の責任」と選手の取り組みを評価しながらも、結果が出せなかったことが反省とした。

 斎藤勁心主将(3年)は「毎度毎度(吉田に)助けられる。ただ3年生の(投手)2人に火がついたと思う。次やらないと。次は生きるか死ぬかの戦いなんですから」と次戦勝利に向けて、さらなる結束が必要と話した。