第63回春季北海道高校野球大会北見地区予選の組み合わせ抽選が26日、北見市東陵公園野球場で行われた。5月7日の開幕カードは網走南ケ丘-美幌となった。昨秋の道大会に出場した北見柏陽は同9日に斜里・大空の連合チームと対戦。昨秋の地区予選代表決定戦で敗れた紋別は同10日に北見商-北見工(同8日)の勝者と対戦する。

紋別は春季北海道大会初出場を目指す。道大会出場は18年夏の北大会の1度のみ。昨秋から約10キロ更新し最速147キロまで成長した右腕の池田悠真投手(3年)を中心に守り勝つ野球で地区予選を勝ち抜く。昨秋の代表決定戦では同点だった7回途中に負傷交代し、終盤に失点が重なって敗れた。「あのまま投げていればという思いはある。この春は強みのストレートを生かして三振を取って抑えたい」と意気込んだ。

北見柏陽は昨秋から守備位置を大きく変更した新たな布陣で春に挑む。投手だった山口晴己内野手(3年)が遊撃に転向。投手として培ってきた肩の強さを生かし、「三遊間の深い当たりもアウトにしたい」。失策が目立った守備を立て直す。「バットが変わってぼてぼての打球が増えると思うけどしっかり処理して、ノーエラーで守りたい」と堅守を誓った。

遠軽は昨秋の地区予選初戦で北見北斗に1点差で敗れた悔しさを晴らす。課題の打力向上のために冬の間、バットを振り込んできた成果を発揮する。主軸の小森結斗捕手(3年)は「ボールを長く見る意識を持って練習に取り組んできた。試合では変化球にも対応してチャンスで1本打ちたい」と意気込む。主将の岡村逸斗外野手(3年)は「秋とは違う雰囲気を感じてもらえるように、圧倒して勝つ試合を見せたい」と奮戦を誓った。