全国最多37度目出場の北海(南北海道)が、創部116年目で初の全国制覇に王手をかけた。

 エースで主将の大西健斗(3年)が4戦連続の完投。夏では初の決勝進出を決めた。8回に1点差に迫られたが、8安打3失点(自責2)に食い止め、逃げ切った。

 攻撃でも3回に先制の2点適時三塁打を放ち、12安打放ったチームを勢いづけた大西は「信じられない。チームメートが自分を支えてくれた。1年間苦しい思いをしたのが報われた瞬間だった」と喜びにひたった。

 北海道勢の決勝進出は06年にヤンキース田中将大率いる駒大苫小牧が準優勝して以来10年ぶり。深紅の大優勝旗の津軽海峡越えまであと1勝。アイドルグループV6の岡田准一似として話題となっているイケメンエースは「決勝も一生懸命頑張りたい」と気を引き締めていた。

 決勝は21日の午後2時から作新学院(栃木)と対戦する。