古川工を率いる間橋康生監督(45)が、双子の兄にエールを送る1勝を手にした。

 打撃に不安のあったチームに、ボールにバットを当てにいくのではなく、強く振り抜くことを徹底させた。その効果か、15安打11点の8回コールドで圧勝し「ナイスゲーム」と選手をたたえた。

 兄はプロバスケットボール、Bリーグ1部東地区の仙台89ERSを今季から率いる間橋健生ヘッドコーチ(HC、45)。「向こうは勝っても負けても子どもの育成のため、という理由が通用しない。我々と違って仙台を背負っている」と、プロの指導者を思いやった。

 小学校時代は康生監督が投手、健生HCが捕手とバッテリーを組んでいた。中学から別々の道を歩んだが、康生監督は11年夏に古川工を甲子園に導き、昨年夏の宮城大会は準優勝した。

 康生監督は「負けないように、お互い頑張ろう」などと話しているという。健生HCは24日に、Bリーグ元年の歴史的初戦を迎える。