日本アマチュア野球規則委員会は15日、本来の野球規則に合わせるため、アマ独自の内規で定めたストライクゾーンの項目を削除することを決めた。従来よりも実質的にボール1個分低めに広がる新ゾーンは来季から適用され、春の選抜高校大会も対象となる。

 同委員会が制定する「アマチュア内規」のうち「ストライクゾーンの下限に関してだけ、ボール全部がひざ頭の下部のラインより上方を通過したものとする」との一文を削除する。公認野球規則では「ボールの一部分」がゾーンを通過すればストライクになる。

 アマ野球ではこれまで、プロ野球と違って低めにストライクゾーンを下げない立場を明確にするために内規を設けていた。麻生紘二委員長は「アマだけの特殊な規定がなくなる。これは試合時間を短縮するためではない。国際大会などを踏まえ、ルール通りにやるということ」と述べた。