<全国高校野球選手権:三重5-0日本文理>◇24日◇準決勝

 全5試合で完投し、650球を投げ抜いた日本文理のエース飯塚悟史投手(3年)は「1番をつけている自分に、最後まで投げさせてくれた監督や仲間に感謝している」とすがすがしい表情で汗をぬぐった。

 休養日を挟んだが、疲労の蓄積は顕著だった。甘く入ったスライダーを痛打され5失点。「向こうの得点パターンにはまり、流れを持ってこられなかった」と敗戦の責任を背負い込んだ。

 1年生の秋からエースナンバーを背負い、チームの大黒柱として貢献した。準優勝した2009年以来の頂点への挑戦はかなわなかったが「諦めない気持ちで全力を出せた。悔いはない」と笑顔で話した。