<高校野球・秋季宮城県大会:古川学園10-3仙台育英>◇25日◇Kスタ宮城ほか◇準々決勝

 波乱の秋だ!

 仙台育英が古川学園に3-10で大敗し姿を消した。9回にエース木村謙吾(2年)が7失点の大乱調。東北も既に敗退しており、この私立2強が県大会に出場し、東北大会を逃したのは春秋通じて14年ぶり。秋だけで見れば24年ぶりの珍事だ。

 球場を出た後も地面に座り込み、仙台育英ナインの放心状態は続いた。「何で負けたのか分からない…」。悔し涙にくれた夏の敗戦時とは違い、エース木村は明らかに困惑していた。普段は報道陣の質問に軽快に答える佐々木順一朗監督(49)も「今日は何もないよ…」とショックを隠しきれなかった。

 「調子は良かった」と木村。3回途中から登板し8回までは無失点だったが、9回に3安打4四死球。さらに味方の2失策も絡み、大量7失点と炎上した。2死一、三塁からは本盗も決められ「動揺していた」と目がうつろだった。

 今春センバツ4強の利府が初戦で消え、今夏甲子園16強の東北も2戦目で散り「どうせ負けるなら、おれたちとやって負けろと思った」と井上信志主将(2年)。チーム内でも「(両校と)同じにならないように」と言い続けてきた。だが「育英と東北が決勝で当たると思ってたんで…」と、ライバル不在にどこか物足りなさを感じ、精神面のすきにつながった。

 07年以来のセンバツ出場は絶望的となった。井上主将は「あいさつ、グラウンド整備などプレー以外のところを全部変える」と初心にかえることを決意。「今のままではダメ」(木村)と、全員が改革の意識を持ち夏に向けて生まれ変わる。【三須一紀】