ついにリベンジを果たした。明石商が、今春の兵庫、そして近畿覇者だった報徳学園に7回コールドの完封勝利で8強入りを決めた。

「狭間ガッツ」の名で知られる狭間善徳監督(62)は「まさかの展開。力の差は歴然としていた。うちが勝てるとなれば先取点を取る(展開)。1点取れたのは大きかった」と見事に勝機がある可能性として予想した通りになった。

初回2死から敵失と盗塁で得点圏に進めると、プロ注目・大塚弥(あまね)捕手(2年)が振り抜いた打球は右翼手の前にポテンと落ちた。これが適時打となり1点を先制。「この報徳戦は単打、単打で1点ずつ丁寧に取っていく野球をするって監督もおっしゃってたんで。もうそれだけ意識してやりました」と振り返った。3回には3連続四球での押し出しや適時失策も絡み一挙6得点のビッグイニングを作った。

投げては先発した仲吉泰清投手(3年)が4安打のみで完投。狭間監督が「企業秘密」と話す攻めの投球をしっかり実行して流れを渡さなかった。

24年夏決勝、昨秋3回戦、今春準決勝と対戦があり、すべて報徳学園に敗れていた。大塚は「もうめちゃくちゃ気合入ってて。絶対に勝ってやるっていう意識がキャプテンを先頭に伝わってきました」とその気迫もプレーに現れた。

何が起こるかわからないのが夏の高校野球。19日にはセンバツVで史上初3度目の甲子園春夏連覇を狙った大阪桐蔭が4回戦で敗退。試合前、狭間監督も「あの大阪桐蔭が負けんねんぞ。お前らにも全然勝機あるから。100回やって100回負けるかもしらんけど、その少ないパーセントのあれを勝ち取れ」とナインにげきを飛ばしていた。

昨夏5回戦では東洋大姫路に0-1で完封負け。16強で強豪との対戦が続いたが、その壁を突破した今、勢いそのままに聖地への切符をつかむ。【佐藤妙月】

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