センバツ21世紀枠で初の甲子園を決めた佐渡(新潟)が29日、「佐渡高校野球部を甲子園に送る会」を発足させて出場準備に入った。発会メンバーには佐渡市長、商工会会長と地元政財界のトップ2人も名を連ね、寄付金集めに着手。同窓会は全国に散るOB約2万人に1口5000円の振込用紙を発送する。OB以外からも大口寄付の問い合わせがあるなど、甲子園が島全体の一丸ムードを高める。同窓会の中川哲昌会長(72)は「過去の出場校を参考にし、公にはできませんが(寄付金の)目標額はある」と話した。

 前日はメディア対応に追われたナインはこの日、朝9時から町内の野球場で練習を再開。仲川篤志主将(2年)は「ひた向きな佐渡の野球を全国にアピールする」と意気込むように、吹雪の中でティー打撃に汗を流した。2月11日からの3連休は群馬でミニキャンプ、本番直前の3月には千葉で合宿を予定し、土の感覚を取り戻すつもりだ。