米大リーグのドジャースが20日、160キロ右腕の花巻東(岩手)・大谷翔平(3年)の獲得意思を同校サイドに伝えた。ローガン・ホワイトGM補佐、エーシー興梠アジア部長、小島圭市スカウトの3人が岩手・花巻市内の同校を訪問。大谷は同席しなかったが、佐々木洋監督(37)と1時間40分の話し合いをし「米国でも、世界でもトッププレーヤーの1人であるのは間違いない。大谷にきてほしい」と獲得を熱望した。

 佐々木監督との会話の中では、大谷が投手志向であることを確認。高校通算56発のスラッガーとしても注目されるが、ローガンGM補佐は「一番大事なのは選手がどう思っているか。彼の体つきをみても、投手があってると思う」と評価。昨季サイ・ヤング賞を獲得した左腕カーショーを引き合いに出し「似たポテンシャルを持っている。米国でも(ドラフト)1位の実力があると思う」と絶賛した。

 ド軍では、アジアのマイナー契約選手には、専属通訳を2年つけるという。野茂、黒田(現ヤンキース)らが活躍してきた実績、20歳でメジャーデビューしたカーショーら若手投手の育成もアピールポイントに挙げた。今後はプロ野球の球団や他のメジャー球団も同校を訪れる見通し。【今井恵太】