<高校野球春季福島大会:福島東6-2小高工>◇26日◇準決勝◇県営あづま球場
創部34年目で初の東北大会を決めた福島東の関川博巳監督(59)は「こんな時が来るとは…。選手が頑張って新しい伝統を築いてくれた。感激です」と余韻に浸った。小高工の12安打に対して9安打。6盗塁を奪った積極的な走塁で勝利を引き寄せた。走者や状況に応じて「この打席はいつ走ってもいい」「次のボールで行け」といった指示を使い分け、ノーサインでのスチールはご法度。冷静かつ貪欲にプレッシャーをかけた。3回の1イニングだけで相手バッテリーが絡むエラーが3つ。“走り勝ち”だった。
昨秋は準決勝で白河に敗れた。雨で1日順延となった時、チームの空気が明らかに緩んでいたという。この日2安打2盗塁の菅野友貴捕手(3年)は「(4強で)満足してしまったところがあったのかもしれません。ミーティングで私生活から見直そうと言い合いました」と振り返る。部員同士で野球以外の部分も厳しくチェック。結果として朝のトレーニングに遅刻する選手もいなくなった。
今日27日は聖光学院戦。関川監督は「白鵬に十両力士が挑むようなもの」と笑うが、選手たちには来年で定年となる指揮官のためにもという思いもある。「最後に自分たちが甲子園へ連れていきたい」(菅野)。夏につなげるべく、まずは初の決勝で絶対王者にひと泡吹かせる。【亀山泰宏】

