<高校野球春季秋田大会:能代松陽8-1大館鳳鳴>◇26日◇準決勝◇秋田・こまちスタジアム
秋田では、今春に能代商と能代北が統合して出来た能代松陽が大館鳳鳴を8回コールドで下し、校名が変わって初めての東北大会出場を決めた。5-1でリードする7回裏に、5番石山凌(1年)が高校初安打初打点となる2点タイムリー二塁打を放ち、勝負を決定付けた。
能代松陽にとって待望の一打だった。4点リードの7回裏、2死一、二塁で打者は5番ルーキー石山。県大会から先発出場もここまで無安打だった。「1本出したかった」と力み、1球目はファウル。空を仰ぎ気持ちを落ち着かせた後の3球目。外角直球を捉えた球は左中間を抜け、2人がかえり7-1。次の回に1点加え、コールド勝ちを決める流れを作った。工藤明監督(37)も「あれは大きかった」と、石山の1本を満足げに振りかえった。
ポジティブ思考がヒットにつながった。「よく言われます」と石山自身が言う通り、常にひょうひょうとし、落ち込まない性格。試合中ミスすると、足で土をならし空を見上げる。中学時に自分で作り上げたメンタル術をこの日も実践した。工藤監督も「1年生なのに落ち着いている。将来が楽しみ」と期待を寄せる。
新校名で東北初出場を決めたが、狙うは頂点。石山は「今まで何もしてなかったので貢献したい」。今日27日、決勝でのさらなる活躍を誓った。【高場泉穂】

