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習志野・松山怒りの敬遠空振り/千葉大会

9回裏習志野2死二、三塁、松山大志が敬遠の球を振る(捕手・松瀬貴俊)
9回裏習志野2死二、三塁、松山大志が敬遠の球を振る(捕手・松瀬貴俊)

<高校野球千葉大会:習志野6-5成田>◇24日◇準々決勝◇QVCマリン

 勝利への執念がサヨナラを呼び込んだ。習志野(千葉)の4番松山大志投手(3年)が、2点を追う9回裏2死二、三塁から、相手の敬遠策に「勝負しろよ」と叫び、気迫を前面に押し出した。結果的に敬遠で2死満塁となったが、発奮した次打者が右翼線へ同点適時打をマーク。これで流れを変えると、延長12回に敵失を誘い、成田に6-5とサヨナラ勝ちで2年ぶり4強進出を決めた。

 ここでは終われない。2点を追う9回裏2死二、三塁、打順が回ってきた習志野の4番松山は「絶対に自分が決める。同点に追いつく」と燃えていた。しかし、成田の取った策は敬遠。1球目が明らかなボールになったとき、松山はマウンドの相手投手に数歩歩みより、叫んだ。「勝負しろよ」。無我夢中だった。カウント3ボールからの4球目、大きく外れたボール球にあえて空振りした。「自分が打てないなら、せめてチームメートに気持ちを伝えたかった」。

 勝利への執念だった。四球で一塁に歩き、次打者の佐野司内野手(3年)に「任せたぞ」と大声でゲキを飛ばした。期待に応えた佐野司は、右翼線にポトリと落ちる2点二塁打を放った。同点となり、延長に突入した。

 負けられない理由があった。松山は1年夏に4番として甲子園に出場した。「甲子園は千葉大会とは世界が違う。人生が変わる場所。他のメンバーにも経験してもらいたい」。今大会のメンバーで甲子園を経験しているのは松山1人だけ。1年の時は上級生に連れて行ってもらった。次は自分が連れて行く。2年間、その思いでチームを引っ張ってきた。

 背番号「1」のエースとしても6回から登板して、7イニングを1失点に抑えたが、8回の失点で責任を感じていた。「もう1点も与えない」。小雨が降り、制球がままならぬ中、奮闘した。松山の執念に運も味方した。延長12回裏2死二塁、松島慶外野手(3年)の放った打球が、遊撃手の悪送球を誘い、サヨナラ勝ち。「ここでは終われなかった。とにかくほっとした」。

 明日26日、準決勝で対戦するのは春王者の東海大望洋だ。「まだまだ終われない」。松山は甲子園まで執念を燃やし続ける。【粕谷卓至】

 [2013年7月25日8時27分 紙面から]

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